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ポスコ会長「鉄鋼と溶接技術をパッケージで提供」

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.03.27 11:26
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2年前にポスコという巨艦のキーを握った権五俊(クォン・オジュン)会長(66)の肩は重かった。前任会長時代に規模拡大に重点を置いたために基礎体力が弱まったポスコの贅肉をそぎ落とし、世界の鉄鋼市場を制した栄光を取り戻さなければならなかった。能力強化のために彼が強調したのが本源競争力だ。このために「ソリューションマーケティング」に力を入れた。ハードウェアである「鋼材」とソフトウェアである「利用技術」を結合した総合ソリューションを提供するものだ。

権会長はソリューションマーケティングについて「顧客に最も使いやすく、顧客が望む形態で製品を提供し、顧客の悩みをパッケージで解決する方策を提示すること」と話した。自動車鋼板の例を挙げると高強度鋼を供給するだけでなく、部品整形技術と溶接技術までともに提供しなければならないということだ。1986年にポスコに入社し技術研究所長と技術総括社長、最高技術責任者(CTO)を経て指令塔に上がった技術専門家が出した戦略らしかった。

 
権会長はこれにとどまらなかった。さらに一歩踏み出し顧客感動まで狙った。昨年導入した「ヒューマンソリューション」がそれだ。技術的で商業的な解決策を支援するだけでなく、顧客の感動を得て心を捉えるマーケティング戦略だ。今月相次いで開かれた双竜自動車「ティボリ・エアー」とルノーサムスン「SM6」試乗会は彼が推進するヒューマンソリューション戦略がうかがえる代表的事例だ。

ソウル・大峙洞(テチドン)のポスコセンターでティボリ・エアーとSM6の試乗会を開き、新車をポスコ本社ビルに展示した。自動車会社が代理店ではない他の企業の本社ビルに新車を展示するのは異例だ。ティボリ・エアーの車体にはポスコが開発したワールドプレミア高強度鋼板が使われた。SM6は内外装材、車体にポスコで生産した鋼板を全量使った。ポスコの製品を使った2つの車両の販売が増えればポスコの売り上げと収益が増える。結局「顧客の成功=ポスコの成功」との等式が成立するわけだ。権会長が顧客満足と感動に注力する理由だ。

内部的にもコミュニケーションを強化している。権会長は「企業活動で従業員個々人が成し遂げた成果が集まり会社全体に寄与する成果をもたらす。組織の競争力は人から出てくるもの」と強調する。組織内部の円滑なコミュニケーションのための多様な活動も展開している。就任以降にポスコと系列会社の役員社員を対象に定期的に実施している弁当懇談会がコミュニケーションの場だ。女性役員、3人以上の子どもを持つ社員、午年と申年の社員などと弁当懇談会を進めてきた。12日には労経協議会の労働者委員と光陽(クァンヤン)の白雲山(ペクウンサン)を散策しさらに自由な雰囲気で会社の発展と社員の士気を高める案などを議論した。(中央SUNDAY第472号)

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    2016.03.27 11:26
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    権五俊会長がポスコの鋼板を採用したルノーサムスン「SM6」試乗車の内部を見回している。(写真=ポスコ)
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