【コラム】セヌリ党が勝っても与党の勝利でない、野党の敗北だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.25 14:36
大韓民国は不満共和国だ。職場に満足している人はわずか23%にすぎない。先月開かれた2016経済学共同学術大会で発表された成人9997人に対するアンケート調査の結果だ。有史以来、親より貧しい最初の世代という20-40歳代には「ヘル(hell)朝鮮」だ。努力した分だけ報酬を受け、認められると考える人は10人に1人(11.8%)しかいない。15-29歳の青年の体感失業率は35%にのぼる。このため、移民を考えことがあるかという質問に70%以上が「可能なら希望する」と答える国が韓国だ。
歳月が流れても不満が増えていく悔しい国ということだが、この悔しさは昨今のことだけでない。正祖は在位24年間、66回の行幸(宮からの外出)で3355件の上言と撃錚を処理した。上疏とは違い、文字を知らない民が王の行幸の時に鉦を打って悔しさを訴えるのが撃錚だ。理に敵わず些細なことなら杖で100回打たれなければならないが、1回の行幸に50件以上の不満があふれた。明宗の時代にはその数があまりにも多く、杖で殴って事情を聞いたが、あふれる不満を眠らせることはできなかったという。