【社説】「劉承ミン追い出し」政治史の恥として残る=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.25 09:35
セヌリ党は4・13総選挙の実質的公認が可能な最終日の23日夜まで劉承ミン(ユ・スンミン)議員の大邱(テグ)東乙地方区での公認をしなかった。これによって劉承ミン議員は血がにじむような神経戦の末にこの日夜遅くに離党し、無所属での出馬を宣言した。彼は「これは正義ではない。国民に勝る権力はない」として出場の意向を示した。
セヌリ党がこのように恥ずかしい見せかけの形を動員した理由は1つだ。手を血で染めずに朴槿恵(パク・クネ)大統領に嫌われていた劉議員を追い出すためだ。韓国の政治史で大きな汚点として残るような無理強いだ。これによってセヌリ党は劉議員から「時代錯誤的な政治報復」という批判を聞く身分になった。セヌリ党とその前身である新韓国党・ハンナラ党が、大邱・慶尚北道(キョンサンブクド)で候補登録の開始前日まで公認しなかったケースはなかった。全国的にも政権与党がこのように公認を避けた例はなかなかない。4年前の第19代総選挙を控えて離党した鄭泰根(チョン・テグン)・金成植(キム・ソンシク)議員の地方区で候補を出さなかったことはある。だがこれは離党に名分(刷新)があったし、選挙後の復党の可能性もあって出した決定だった。世論の反応も好意的だった。