韓流観光が「お寒い旅行」に転落…お金払って中国人観光客を買う?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.16 11:40
2008年に発生した世界金融危機以降の悪条件の中でも韓国経済をそれなりに耐えられるようにした3つのブランドがある。グローバル市場でシェアを高めていったスマートフォン「ギャラクシー」と自動車ブランド「HYUNDAI」がまず挙げられる。
それなら残りのひとつは? 「遊客」だ。中国人観光客は瀕死状態に陥るところだった韓国のサービス業界に新鮮な血を供給した。その中国人観光客業界でいまおかしなことが起きている。
今月初め旅行会社のA社は黒竜江省ハルビンの旅行会社から20人の団体旅行客を受け入れた。4泊5日でソウルと済州(チェジュ)を訪れるスケジュールだった。旅行商品価格は900元(約1万5613円)、韓国のお金で16万2000ウォンだ。ハルビン~ソウルの往復航空券代にも大きく足りない水準だ。それが可能だろうかと思うが厳然とした現実だ。「人頭税」のためだ。通常ならA社はハルビンの旅行会社から宿泊・食事・交通など国内観光費用を一部受け取らなければならない。しかし逆なのだ。A社はむしろ中国人観光客1人当たり300元(約5万4000ウォン)を中国側に払わなければならなかった。お金を払って中国人観光客を買ってくる格好だ。その後はわかりきったことだ。ダンピング観光はこうして始まる。