【取材日記】不当な診療費が続けば「医療韓流」は滅びる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.14 14:44
韓国国内の病院を利用した外国人患者は2009年以降100万人にのぼる。この人たちが支払った診療費は3兆ウォン(約2880億円)を超えるという。政府が「メディカルコリア」を前に出しながら2009年から外国人患者誘致事業を展開してきた結果だ。創造経済の核心モデルとして広報活動も積極的にしてきた。医療観光で韓国に来た外国人の病院満足度は非常に高い。実際、韓国保健産業振興院が国内の病院を利用したことがある中国・ベトナム・アラブ首長国連邦(UAE)などの外国人患者1214人を対象にオンラインアンケート調査を実施した結果でもこうした評価が出てきた。特に中国人患者は5点満点で4.3点と最も高い点数を与え、ベトナムは3.96点、UAEは3.82点を付けた。患者の反応を見ると「専門的だ」「医療レベルが高い」「治療が優れている」という好評も明確にある。
では、外国人患者本人や患者の家族はまた韓国を訪問するだろうか。残念ながらそうではないようだ。「また韓国の病院に行く考えはあるか」という質問に5人に1人が首を横に振ったという。中国の患者の15.3%、ベトナムは16.4%、UAEは34.9%が「韓国の病院を再び利用する考えはない」と答えた。3カ国の患者が共通に選んだ障害は高い診療費だった。