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「韓国、東日本大震災時の救助チーム最初の派遣に感謝」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.10 09:23
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「東日本大震災直後に世界各国から支援を受けたが、韓国が救助チームを最初に派遣した。その後100人以上の救助隊を送り、寄付・激励の手紙などさまざまな形で日本を応援してくれたことについて重ねがさね感謝申し上げる」

高木毅・日本復興相(60)は3・11東日本大震災から5年を迎えて9日、中央日報と行ったインタビューで当時の韓国の支援への感謝の言葉から話を始めた。復興庁は地震の復旧と復興を円滑かつ迅速に行うために2012年設置された。

 
質問:10カ年の復旧・復興計画がまもなく折返し地点を回るが主眼点は。

回答:「東日本大震災は人類が経験することのなかった未曾有の災害だった。その上、原子力発電所事故が重なった。東北地方に再び津波が来ても同じ悲劇を絶対に繰り返してはいけないと考えている。万が一地震・津波が発生しても1人の犠牲者も出ないようにするという観点で仕事をしている。原発事故も重く受け止めて安全を最優先にしている。福島原発の廃炉過程でのロボットなどの技術が、日本や世界で活用されることを希望する」

質問:これまでの主な実績は。

回答:「過去5年間、約25兆5000億円(約275兆ウォン)の事業費で復旧と再建が着実に進展している。インフラ復旧はほとんど終わった。住宅は来春、当初の計画の85%である2万5000戸の公営住宅が完成する。農地も74%が復旧した。福島の空間放射線量も2011年11月に比較すれば約65%減少した。復興は新たな段階を迎えている」

質問:今後の課題は。

回答:「復旧や再建がはかどりながら新たな課題が生まれている。コミュニティや生業を復活させて地域活性化を図っていく。特に今年を『東北(地方)観光復興元年』として観光振興に力を注いでいる。韓国の皆さんが必ず東北地方を訪れて、おいしいものを召し上がってくださるように願う。福島は現在▼帰宅困難区域▼居住制限区域▼避難指示の解除準備区域に分かれているが、来年3月までに帰宅困難区域を除く残りの地域で避難指示が解除されるよう環境整備をしている」

質問:福島第1原発の廃炉作業は順調に進んでいるのか。また汚染水対策はどうなのか。

回答:「原発事故時の廃炉・汚染水対策は、世界で前例のない困難な事業であり(事業者の)東京電力に任せず政府が前面に出て対応している。廃炉対策に関しては来年以降の燃料搬出のためのゴミ撤去作業と原子炉格納容器の内部調査などが実施されている。汚染水の場合、昨年10月に海側の遮水壁が完成して港湾内の放射性物質の濃度が低下傾向を見せている」

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