【コラム】恥ずかしいお金持ちの国=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.02.29 15:42
韓国と香港は一時「アジアの4頭の小さな龍(四小龍)」と呼ばれる4カ国に属していた。そのため国際的な視点で見ると、小さいけれども丈夫な経済構造を誇るという共通点を持っていた。韓国は香港に比べ土地も広くて人口も多い。だが国民総生産(GNP)は香港のほうが1万ドル高い。今の香港は中国領だが政治・経済体制は依然として一国両制を維持している。一国家の中に社会主義と資本主義の共存を認めていることだ。
韓国と香港が持つさまざまな共通点と差異点にもかかわらず、韓国が到底追いつけない面が1つある。すなわち富の再配分の問題だ。香港のお金持ちは財産の寄付と社会還元に積極的だ。そのような風土とともに住居・教育などほとんどすべての部門で国家福祉制度が施行されている。その先頭に、香港で最も大きな富豪である李嘉誠会長がいる。アジアで最高、世界でも10本の指に入る大金持ちだ。彼の個人資産は30兆ウォン(約2兆7000億円)を超えると言われている。クリーニング屋の従業員から始めて途方も無い富を成し遂げた、独力で成功した代表的な凡例に該当する。