【時論】新たな局面を迎えた北核外交のための提言(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.18 11:32
北朝鮮の核実験から1カ月が過ぎた今まで、各国の対応は国際社会の意見をまとめるというより、隔たりを表している。最初のステップは、挑発を契機に中国・ロシアとの協調を一段階高め、最大限の安保理制裁を引き出すことだ。十分でない部分は一方制裁で補完した後、未来の交渉が単に6カ国間の構図ではなく「5カ国対北朝鮮」の構図にしようというものだ。まず、最近の現況を振り返ってみよう。
核実験は中国とロシアも怒らせた。両国が地政学的な考慮から不拡散の名分側に動く契機が生じたのだ。ところが米中間に「責任」をめぐる攻防が生じ、協調のモメンタムが損なわれ、流れがこじれた。ケリー米外務長官の訪中協議は責任攻防に埋もれた。激昂した中国は安保理決議案協議を旧正月後に遅らせ、流れを弱めようとした。
その後の北朝鮮のロケット発射は事態をさらに複雑にした。中国は当惑した。安保理協議を遅延させているが、ロケットが発射されれば、遅延術は流れを弱めるより非難を招くからだ。中国は北朝鮮を説得するために急きょ武大偉韓半島(朝鮮半島)問題特別代表を送ったが、北朝鮮はロケット発射を公示してしまった。