【グローバルアイ】見たい中国、見なければいけない中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.15 16:14
北朝鮮の4次核実験と長距離ロケットが韓中関係の根幹を揺さぶっている。北東アジア戦略の地形を変える高高度ミサイル防衛(THAAD)体系のためだ。韓国の対中世論も冷やかだ。「歴代最高」という呪文に閉じ込められて、見なければいけない中国に目を閉ざしているからだ。診断が誤れば、処方も誤らせるはずだ。
中国を見る韓国の視角は歴史が作った。ペク・ヨンソ延世(ヨンセ)大学教授(史学科)は朝鮮末の改革派から根っこを探した。「落伍者」「改革モデル」「勢力均衡者」の3つの観点が当時形成されたという論理だ。1894年、中国の日清戦争の敗戦は転換点だった。事大の対象が文明の落伍者へと墜落した。中国に対する冷やかな視角は日帝時代を経て強化された。中国無視論へとつながる。清末の改革運動と共和革命を見て中国モデル論が登場した。清末の東アジア3国(韓中日)共栄論の首唱者は、中国を勢力均衡者と考えた。21世紀に中国が崛起しながら均衡者の観点は強化されている。だが3つの観点はいずれも中国を鏡にして韓国を眺める態度だ。すべて韓国が見たい中国だ。
中国も同じだ。朝鮮が植民地に転落すると反面教師にした。3・1独立運動が起きると韓半島(朝鮮半島)をパートナーと見始めた。大韓民国臨時政府が中国と連帯できた理由だ。光復(解放)と分断は、中国の見解も2つに分けた。北朝鮮は「血盟」、韓国は「敵国」になった。改革開放後、中国は再び見たい韓国を探し出した。韓中修交と韓流につながった。中国にとって韓国はやはり鏡に映った自身だった。両国ともに鏡を間に置いて眺めただけで実体は関心の外だった。