韓経:【社説】税収と経常収支の同伴黒字、全くありがたくない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.10 14:48
企画財政部は2015年会計年度の歳入・歳出を締め切った結果、総歳入から総歳出と繰越金を引いた歳計剰余金が4年ぶりに黒字になったと明らかにした。柳一鎬(ユ・イルホ)副首相兼企画財政部長官は2012年以降続いてきた「税収パンク」現象が解消されたと意味づけした。だが今年もこうした黒字が続くとみる者はあまりいない。
昨年の217兆9000億ウォンの国税収入は政府が昨年7月に追加補正予算(追加経費)編成の時に算定した国税収入展望値215兆7000億ウォンと比べて2兆2000億ウォンを超過達成したということだ。政府が追加経費前に展望した221兆1000億ウォンを基準にすれば税収赤字は避けられなかったということだ。昨年の税収が増加した最も大きな理由は不動産などの人為的浮揚策に力づけられた譲渡所得税の増加、たばこの個別消費税新設などだ。持続の可能性に疑問を持たせる。景気がしっかり生き返って税収が増加したのなら百回でも歓迎することだが現実はそうではない。