開発費27兆ウォン「チャンスの地」に韓国はいない(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.02.01 10:27
バベルの塔は、土のレンガを積み上げて空に近づこうとした欲望の塔だった。神は人間の傲慢さを罰しようと、人々の言語をそれぞれ違わせた。コミュニケーションがとれなくなり工事は中断され、バベルの塔は伝説の中に埋もれた。サウジアラビアのチェダに21世紀のバベルの塔ができ上がりつつあある。完工すれば世界最高層(1008メートル、200階)になるキングダムタワーだ。現在最高であるドバイのブルジュ・ハリファ(828メートル、160階)より180メートルも高い。
19日にキングダムタワー工事現場を訪れた。荒涼な原野に高くそびえ立ったキングダムタワーは現在31階までしかできていないが途方もない規模だった。地下の工事だけで150メートル、地下・地上合わせればすでに80階高さのコンクリート構造物を作ることになる。午後4時になると、すぐに工事現場の作業員たちメッカに向けて礼拝を始めた。バングラデシュからの移住労働者だった。キングダムタワー工事現場は言語の違う多国籍労働者であふれかえっていた。設計・監理・技術分野は米国・欧州から来た専門家が、工事はサウジ人を中心にイスラム諸国から来た移住労働者たちが担当していた。