【取材日記】乱発する「コリアセール」不信ばかり育て
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.29 11:59
韓国文化体育観光部が2月の1カ月間「コリア・グランドセール」をするという。春節(旧正月)の連休をむかえた中国人観光客の誘致に取り組むという。19日に開かれた閣僚会議では「旧正月コリア・グランドセール」(1月25日~2月7日)の計画が発表された。このセールは内需用だ。
わずか1カ月余り前の12月には「Kセール」、10月には「コリア・グランドセール」と「コリア・ブラックフライデー」が同時に進行された。全て政府が主導した。消費者の立場ではセールが多いのは悪いことでない。問題はこのセールの特徴が何であり、誰を対象に、なぜ開かれるのかアイデンティティが曖昧だということだ。政府はセールごとに数千社の業者が参加したと自賛する。ところで質はどうなのか。
流通業社は各々その年のセール日程が決まっている。デパートの場合、1年に定期セールと主な行事だけで100日以上ある。ここに突然、政府発のセールまで準備すれば過度な負荷がかかり、内容が不十分にならざるをえない。Aデパートの関係者は「10月に政府にブラックフライデーに協力しろと言われて海外直接購入より安くTVも仕入れて無理をしたが、2カ月後に再びKセールを準備しろと言われて本当に大変だった」と吐露した。