韓経:【コラム】産業に「観光」の帽子かぶせよう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.25 15:15
サッカー選手の具滋哲(ク・チャチョル)が2011年、独ブンデスリーガに初めて進出したチームはヴォルフスブルクだった。ドイツ北東部ニーダーザクセン州にあるヴォルフスブルクは人口約13万人の小さな都市だ。こうした中小都市がプロサッカーチームまで運営するのは1938年、ここに設立されたフォルクスワーゲンのおかげだ。2000年6月にフォルクスワーゲンがオープンした自動車サービス複合団地の「アウトシュタット」は年間250万人余りが訪れる観光名所だ。サッカー場40コート分の面積を持つアウトシュタットは、本社や出庫センター、自動車博物館、ブランド展示館などが関連したところで、観光名所としての地位を確立しながら家族単位での訪問客が多いという。産業現場がどのようにして立派な観光資源になるのかを見せる事例だ。
「観光帽子論」というものがある。観光産業の範囲があまりにも広く、ある分野でも「観光」という帽子だけをかぶせればみな包括できるという意だ。自然景観や文化遺跡はもちろん農業、漁業、製造業、医療、教育、スポーツなど事実上あらゆる分野が観光とつなげられる対象ということだ。