やはり中国が問題だ。１６歳のガールズグループアイドル歌手のため中国両岸が揺れている。ＪＹＰのガールズグループ「ＴＷＩＣＥ」に所属する台湾出身のツウィ。昨年あるインターネット放送で台湾の国旗、青天白日旗を振ったことが、最近になって問題になった。台湾を独立国と認めない中国で大騒ぎになった。幼い少女が憔悴した姿で謝罪する動画を出した。今度は台湾の人々が怒った。総統選挙で独立派の民進党候補に追い風が吹いた。

困難な立場になったのは韓国だ。ガールズグループを構成するにも中国の少女を含めなければいけない。中国ネットユーザーの反応に目を向ける。無理して機嫌を取る。市場のためだ。「ツウィ」はガールズグループに限られない。経済、安保、環境、ほとんどすべての領域で中国の重みを感じる時代だ。核問題も同じだ。国連安保理が北朝鮮制裁案を準備している。しかし遅々として進まない。今週中に結果は出ないようだ。やはり中国が障害物だ。苦労して合意を引き出しても、大きな効果があるかどうかは疑問だ。

安保理は最初の核実験（２００６年）以降、制裁決議案４件を採択した。武器関連品目とぜいたく品を北朝鮮に販売をできなくし、疑わしい貨物と船舶の検索を強化し、核・ミサイル開発に利用されるおそれがある金融資産の移動を禁止した。しかし北朝鮮の核兵器はますます改良され、統制できず、取り返しがつかない状況に流れてきた。

北朝鮮政権は核兵器を放棄する考えがないというのが専門家の一致した判断だ。中国は北朝鮮の戦略的価値を放棄するほど断固とした態度を見せない。こうした状況を打開するほど米国も積極的でない。時代に合わない冷戦の影ばかりがちらつく。状況が発生するたびに韓日米と朝中という対立構図が浮き彫りになり、我々を困惑させる。経済協力を脅かすからだ。かわいそうな「ツウィ」の姿だ。

核兵器は非対称戦力だ。米国、特に中国が直接被害を受けるが、核兵器の使用を放置しないだろうという漠然とした考えに頼っているだけだ。では、いったいどうすればよいのか。大きく整理すれば４つに要約できる。


【コラム】アイドル歌手「ツウィ」が北の核を解決するには（２）