韓日通貨スワップから結ぼう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.11 11:19
2008年のグローバル金融危機を韓国が無事に乗り越えることができたのは、誰が何といおうと韓米通貨スワップのおかげだった。同年10月に米国と電撃的に締結した300億ドルの通貨スワップ契約は、リーマンブラザーズ破綻以降に急落した韓国ウォンと株価を反転させた。いつでも米連邦準備制度理事会(FRB)の金庫に韓国ウォンを預けてドルを取り出して使える「ドルの傘」に入ったという事実だけでも、韓国は金融危機の台風を避けることができた。続いて日本や中国と300億ドルずつの通貨スワップまでも実現させ、韓国は「安全弁」を確保した。
現在、安全弁はほとんど失われた。韓米通貨スワップは数回の延長後、2010年に契約が終了した。2011年に一時700億ドルまで増えた韓日通貨スワップは、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問で両国関係がふさがり、昨年2月にすべて消えた。韓国がいま締結している通貨スワップ契約は中国との3600億元(約64兆ウォン)をはじめ、アラブ首長国連邦(UAE)、マレーシア、豪州、インドネシアの5カ国との約800億ドル規模だ。しかしこれら通貨スワップはすべて該当国の通貨と交換するものだ。ドルを直接調達できる通貨スワップ契約はない。通貨スワップでも韓日米三角同盟が崩れた結果だ。