【コラム】米中「休戦」と共助だけが答だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.08 13:54
今日の北東アジアは、金正恩(キム・ジョンウン)が4次核実験をするのにふさわしい状況だ。米国と日本が組んで韓半島(朝鮮半島)からインド洋まで三日月形の中国包囲網を狭めていく。中国はその包囲網を突き抜けようと南太平洋にいくつかの人工島とその上に滑走路を作っている。彼ら人工島を基点に領海を宣言したが、米国艦艇が常に行き来する。いつでも米中間に偶発的衝突が起きかねない状況だ。北東アジアでは日本が米国の支持のもとで集団的自衛権の行使を国防政策の基調として東シナ海を中心に中国を牽制している。オバマの安倍圧迫で実現した韓日間の慰安婦問題の妥結で、米国は中国包囲網の最後のつながっていない輪(Missing link)で残る韓国を引き込む条件を備えた。
米中摩擦とオバマを困難に陥らせたシリア・イラク事態は金正恩にとっては青信号だった。金正恩は朴槿恵(パク・クネ)・オバマ・安倍をばかにしながら習近平の意表を突き、水爆か何かの実験をした。それならば金正恩の無謀な挑発に対する対応策も自明だ。短期的には米国・日本が中国との覇権争いをしばらく「休戦」して北朝鮮制裁に共助することだ。国連安保理の制裁は声だけ騒がしかったが実効性はない。理由は最初に中国が北朝鮮に息をする穴(Loop hole)を開いてくれるためで、2番目に北朝鮮が徹底した孤立に慣れて国際制裁に悲鳴を上げるほどの打撃を受けていないためだ。米日中が手足を合わせ、米国は広範囲な金融制裁で金正恩の金脈を断ち、日本は対北朝鮮への送金と北朝鮮船舶の入港・人の往来を再び禁止し、中国は北朝鮮の個人口座まで含めたすべての金融取引を遮断して米国の金融制裁の効果を最大化させるのに寄与する道しかない。