人民元値の下落が引き金に…穴だらけの対策に市場がパニック
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.08 10:06
中国経済をつないでいた連結部から連日破裂音を出ている。小さな火花がこの弱い連結部を伝って市場や経済全般を揺るがす爆発につながっている。中国政府の穴だらけの対策が事態をさらに悪化させ、経済基礎体力(ファンダメンタル)まで脅かす悪循環の罠に陥ってしまっている。
薄氷板のような中国株式市場が7日、また崩れた。引き金になったのは人民元だ。中国の中央銀行である人民銀行は、この日、人民元の為替レートを前日に比べて0.51%低い6.5646元で告示した。2011年以降となる最低値だ。
市場はパニックに陥った。人民元の価値下落を実物経済の危険信号と見なしているからだ。従来は人民元の価値が落ちれば輸出品の価格競争力が高まるので中国経済にはプラスの信号と認識されていた。だが、状況が変わった。人民元の価値下落は外国投資資本の流出につながるマイナスの信号と見なされるようになった。実際、「赤信号」が点灯した。人民銀行はこの日、12月の外貨準備高が11月に比べて1079億ドル減となる3兆3304億ドルにとどまったと発表した。3年ぶりの最低値だ。申銀万国証券の銭啓敏アナリストは「人民元の価値が落ち続けるだろうとの見通しが中国経済に対する懸念を大きくし、株式市場を襲った」と話した。