【コラム】「水爆」実験した北朝鮮、ルビコン川を渡った(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.07 16:14
新年早々から北朝鮮がマグニチュード5を行き来する大規模な人工地震を起こした。「水素爆弾」の威力だ。1990年代初期の共産圏崩壊と金日成(キム・イルソン)の死去で体制崩壊の危機に処した北朝鮮が、今や脅威的な勢力として起死回生したという信号弾とみることができる。認めがたいが北朝鮮は核の全面戦争能力を保有する軍事強国に非常に接近した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に、ここに搭載できるほど核弾頭を小型化する技術さえ開発すれば実質的な核保有国になるのも時間の問題だ。北朝鮮はもはや核のルビコン川を渡ってしまった。
今の状況で北朝鮮を説得して核放棄を誘導するのは不可能に思われる。北朝鮮の首領唯一体系をまねたルーマニアの独裁者ニコラエ・チャウシェスク(1989年12月25日)と、核を放棄したムアマル・アル・カダフィ(2011年10月20日)が国民の手で葬られる姿を見守った北朝鮮政権が自ら核を放棄する可能性はほとんどないだろう。