米国外交官の目に映った110年前のソウルの姿
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.04 17:04
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韓国駐箚(ちゅうさつ)軍司令官の官邸として使われたソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)の大観亭で撮影された乙巳勒約の記念写真。帽子をかぶってつえをついた老人(1列目左側から5番目)が朝鮮統監だった伊藤博文だ。この写真は以前公開されたものだが、それには1番右側の着物姿の日本人女性が抜けていた。
1900年代初期のソウルの様子をあらわした写真170点余りが1日公開された。ソウル歴史博物館はこの日「旧韓末(朝鮮時代末期から大韓帝国時代)に駐韓米国公使館副領事をつとめたウィラード・ストレートが撮った写真174点と学術論考2本をまとめて『コーネル大学校図書館所蔵ウィラード・ストレートのソウル写真』という題名の本を出版した」と1日明らかにした。
ストレートは1904年ロイター通信員として韓国を訪れて翌年に米国公使館副領事に任命された。都市の風景や歴史的事件などが入った写真を撮って本国に帰国後、米国コーネル大学に寄贈した。このうち日本軍司令部正門の写真は今回初めて公開されるもので、大韓帝国時期に日本によって国権が侵奪されていく状況を圧縮して見せているという評価を受ける。