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韓日中ハブ空港競争で劣勢の仁川空港(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.12.28 14:57
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仁川(インチョン)国際空港は今年、5つの記録を更新した。空港を利用した旅客数が4922万人(12月末予想値)と、2001年の開港以来最多となった。今月25日には開港以来初めて年間運航30万回を超え、無事故累積運航記録も300万回を達成した。仁川空港を運営する仁川空港公社は創社以来最大規模の約6700億ウォン(約700億円)の黒字となる見込みで、国際空港協議会(ACI)が主管する世界空港サービス評価(ASQ)では10年連続1位となった。MERSの影響で今年6-7月の旅客が前年同期比で約10%(77万人)減少したことを勘案すると善戦したと評価できる。

しかし華麗な新記録にもかかわらず、仁川空港の祭りは今年が最後になるという懸念が空港内外で強まっている。長期ビジョン不在にリーダーシップ不在が重なり、競争力が日々低下しているからだ。

 
◆仁川乗り換え率、世界10大空港で最低

最も大きな問題は乗り換え率の減少だ。仁川空港を経由して他国に向かう利用客の比率である乗り換え率は「ハブ空港」を表す実質指標だ。ハブ空港とは、乗客と貨物が集まり、そこからまた近隣地域へ向かう中継地の役割をする中心空港だ。収益成果にも直結するため多くの国がハブ空港を追求している。特に北東アジア地域では韓日中がこの地域のハブ空港の地位をめぐり激しく競争している。ところが今年の仁川空港の乗り換え率は11月末基準で15.2%だった。2013年の18.7%から2014年に16%に下がり、今年はさらに落ちた。世界10大空港のうち最も低いレベルだ。通常、乗り換え率が20%以上であってこそハブ空港と認められる。

セヌリ党の金熙国(キム・ヒグク)議員が公開した「仁川空港外7大競争国際空港乗り換え率現況」によると、仁川空港の乗り換え率は2010年の15.7%から2014年には16%へと0.3ポイントの増加にとどまった半面、日本の成田空港は同じ期間に6.9ポイント、北京・上海空港もそれぞれ5.2ポイント、3.9ポイント成長した。金熙国議員は「仁川空港がハブ空港を目標にするという名分で国際線を独占しているような状況を勘案すると、乗り換え率の低下は深刻なレベル」と述べた。欧州・米国・日本などの場合、大型空港が多く利用客と貨物が分散しているのに対し、韓国は70%以上が仁川空港に集まる。

空港専門家は仁川空港の乗り換え率低下は当然の結果だと話す。まず適切な施設拡張時期を逃し、主要施設が限界に達した。匿名を求めた仁川空港の関係者は「ターミナルを見ても収容限界の4400万人はすでに昨年超えた」とし「施設に余裕があってこそ日本や中国から仁川空港を経由して米国・欧州に行く乗客を積極的に誘致できるが、オフシーズンにも空港が混雑するほど人があふれ、乗り換え客までカバーできないのが実情」と話した。

仁川空港の積み替え貨物減少も目立つ。仁川空港の積み替え率は2007年に50.1%でピークとなった後、減少傾向にある。貨物運送量は2007年の128万トンから2014年には103万トンに減った。世界景気の低迷で全般的な貨物物流量が減少した影響もあるが、外国流通企業が仁川空港を利用して貨物を処理する頻度も減ったことを意味する。

このように仁川空港が停滞している間、ライバル空港は成長している。中国と日本をはじめとする東南アジアの数カ国が北東アジアのハブ空港を目標に空港建設に大々的に投資している。豪州の航空コンサルティング専門会社アジア・太平洋航空センター(CAPA)の資料によると、現在、アジア・太平洋地域で進行中の各種空港工事に投資される金額は合計2268億ドルという。


韓日中ハブ空港競争で劣勢の仁川空港(2)

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    2015.12.28 14:57
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