【時視各角】応答せよ1998=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.24 10:36
1997年のクリスマスはただただ暗鬱だった。人の脳は悲しくて苦しいことはすぐに忘れるという。それでもその日の記憶は今も鮮明に残っている。国が頂点を極めていた時だった。国際通貨基金(IMF)と先進7カ国(G7)はその日、韓国に対する救済金融を決めた。外信は「クリスマスプレゼント」と呼んだ。ミシェル・カムドシュIMF専務理事は「偽装された祝福」という言葉を使った。その直言に怒りはしたものの、表面では金持ち国の善心にただ感謝しなければならなかった。心の中では再びこのような恥辱を受けないようにと歯を食いしばり血の涙を流した。
数日後に迎えた98年は地獄そのものだった。漢江(ハンガン)の橋には通行する車両が途絶えた。ウォン価格が一気に下落して原油安に耐えることができなかった。閉鎖された第一銀行の職員は「涙のビデオ」を撮影した。「再びこの地に我々のような悲劇がないことを…」という言葉が流行語にもなった。数万人があっという言葉も出せないままに離職を強いられた。強いドルの恐怖はそのようにしてこの地に深く刻まれた。