<野球>10年間に年俸205倍、「練習生」金賢洙の奇跡(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.18 15:52
2005年8月31日、仁川(インチョン)のあるネットカフェ。丸坊主の高校生たちがモニターに注目していた。アジア選手権大会を控えて招集された野球青少年代表チームの選手たちだった。彼らは2006年プロ野球2次新人指名会議の文字中継をパソコンで見ていた。自分たちの野球人生を決める瞬間を確認しようと、彼らは「更新」を繰り返しクリックした。羅承賢(ナ・スンヒョン、ロッテ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン、ハンファ)、車雨燦(チャ・ウチャン、サムスン)、姜正浩(カン・ジョンホ、現代)…。
韓基周(ハン・ギジュ、起亜)ら1次指名をすでに受けた選手3人と2年の金広鉉(キム・グァンヒョン、安山工高)を除いた代表選手14人が2次指名の対象者だった。第6ラウンド指名が終わると、一人の選手が席から静かに立ち上がった。14人のうち最後まで名前が呼ばれなかった唯一の選手、シンイル高3年の金賢洙(キム・ヒョンス)だった。