力が抜ける人民元、問題はスピード
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.11 09:25
世界3大通貨に上がった中国の人民元がすっかり参っている。先月30日、国際通貨基金(IMF)特別引き出し権(SDR)に編入されて事実上、基軸通貨の1つとして浮上した人民元が4年4カ月ぶりに最も低い水準まで下落した。中国の中央銀行である人民銀行は10日、人民元の為替レートを1ドル=6.4236元と告示した。2011年8月以来、最も低い元安だ。告示為替レート基準でプラスマイナス2%範囲で動く人民元の市場為替レートはこの日1ドル=6.4386元を記録した。IMFのSDRへの編入が決定されて以降、人民元は0.6%ほど下落した。
最近の市場状況と経済指標は全て元安を示している。米国の基準金利引き上げが既定事実になった上に中国の経済成長の鈍化まで重なったからだ。中国の今年経済成長率は6.9%(前年対比)と予想され、7%ラインが崩れると展望されている。貿易指標も良くない。中国の11月の輸出は前年同期比6.8%下落した。