【コラム】翼折れた韓国輸出、中小・中堅企業の輸出底辺拡大を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.08 15:02
韓国経済において輸出が占める割合は60%に迫る。輸出ドライブ政策が全国家的戦略だった1990年代中盤ですら国内総生産(GDP)の対比輸出比率は25%程度だった。ところが通貨危機発生直後の1998年この数値は44%に急騰した後、着実に上昇してついに2008年には53%とGDPの半分を超えた。この割合は世界最高水準で、中国が27%、日本が15%、米国は14%程度だ。ところでこのような韓国の輸出前線に最近赤信号がついた。今年に入ってから輸出は前年同月対比でマイナス成長を継続している。
10月には15.8%も減少した。7-9月期のGDP増加率で純輸出部門の寄与度はマイナス0.7ポイントと増加率を減少させた。
輸出不振の要因は何だろうか。大外的要因としては何より国際交易量の減少が挙げられる。グローバル経済が長期停滞から抜け出せない中で交易規模がずっと振るわない姿を見せている。世界貿易機関(WTO)資料によればグローバルGDP増加率対比の輸出総額増加率は1950年代には1.71倍程度だった。その後、持続的に下落して1990年代に入り2.78倍へと垂直上昇した。そのうちに2000年代には1.68倍と多少下がった。ところが2012年からこの数値が1.14倍に急落した後、反騰できずにいる。