【社説】技術は中国に、価格は日本に追い越される「逆サンドイッチ」状況=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.07 13:43
中国はもう世界の工場ではない。韓国が技術力は中国に、価格競争力は日本に追い越されているという。全国経済人連合会(全経連)が韓国国内の主要業種別団体および協会30カ所を対象に韓日中競争力現況を調べた結果だ。この調査によると、日本のライバル企業と価格競争力が同じか劣勢だと答えた企業は70%(14カ所)にのぼった。技術で遅れをとると答えた企業(13カ所)よりも多い。特に中国との比較では技術ですでに追い越されたり、3年以内に追い越されると回答した企業が79%(19カ所)にのぼった。中国の価格競争力と日本の技術力の間に挟まれた「サンドイッチ」状況だった韓国が今では、価格競争力でも日本に遅れをとり、技術力でも中国に追い越されているということだ。韓日中の競争構図で最下位の国に転落している危機状況だ。
何よりも価格競争力で日本に劣勢というのが衝撃的だ。円安や原油安による製造コストの下落だけではない。日本は「失われた20年」の間、賃金がほとんど上がらなかった。1999年以来最大という今年の賃金上昇率は前年比でわずか1.9%だ。日本は単位労働費用(人件費÷労働生産性)が2013年から中国よりむしろ低くなったという研究結果(グラフ)もある。生活費もソウルが東京よりはるかに高い。価格競争力で劣勢になるしかない構造だ。