【コラム】日本の過去の過ちを中国は踏襲するのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.07 08:01
中国山東省威海劉公島に行けば、「中国甲午戦争博物館」がある。甲午戦争と呼ばれる日清戦争(1894-1895年)敗戦90年だった1985年3月に開館した。この戦争で敗れた清は屈辱的な下関条約に署名した。9月に訪れた博物館には「国家的恥辱を忘れるな(勿忘国恥)」というスローガンが掲げられている。
東アジア文明の「起点」との自負心が強い中国人は、近代に入って日本に追撃され、2回も侵略されたため、被害意識が強い。そのためか、日本と日本人の悪口を言う中国人をよく見る。
ところが最近、国際法学界で日本人が中国の悪口をよく言うという声が聞こえる。日本の海洋専門家は「日本軍国主義者が満州事変(1931年)に続いて太平洋戦争(1941年)を起こし、米国の海洋覇権に挑戦して滅びたが、中国が最近、排他的核心利益を前面に出して海洋崛起を叫びながら日本の過去の過ちを踏襲している」という主張をするという。中国の浮上を深刻な安保脅威と考える日本の認識が反映された論理だ。日本軍国主義者の過去の態度を皮肉りながら日本の作家の司馬遼太郎は「酒に酔って馬に乗って走るキツネのような国」と自国を叱責した。