【コラム】昔のものより最新式に没頭する韓国社会
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.11.30 15:04
短い秋が過ぎ、憎らしい初冬の冷たい風が最後に残った葉を落とす。徳寿宮(トクスグン)の石垣の道でも、大学のキャンパスでも落葉が木の根元へと帰っていく。「サクサク、サクサク」。環境美化員のおじさんたちが落葉をほうきで片づけている。
韓国に初めに来た時、美しい紅葉が落ちるとすぐに片づけるのを見てとても驚いた。ある秋の日の朝、出勤しながら一度に落ちた葉を踏みしめた思い出が生き生きとよみがえる。まるでやわらかいカーペットの上を歩くような感じだった。ところがその落葉がその日のうちに行方も分からないほど片づけられてしまい、とても残念だった。自然な秋の雰囲気は消え、寂しくてやせこけた道路だけが残り、かなり失望した。