【コラム】韓国大統領はなぜイスラエルに行けないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.16 13:16
イスラムと衝突してきたイスラエルを見る国際社会の視線は交錯する。ナチスにより600万人が死亡したホロコーストの被害者イメージとパレスチナ住民をいじめる武装軍警の加害者イメージが重なる。先月の出張で現地で会ったイスラエルの公務員は「パレスチナ側がイスラエルの存在自体を認めないので平和が定着できない」と抗弁した。
双方の対立に第三者が中途半端に介入する必要はない。ただ中東の情勢変化を綿密に分析し、どちらか一方の表情を過度に見る必要はなく大韓民国の国益を優先すれば良い。
30年余り前には中東の産油国が威勢を張った。原油輸入国は親イスラエル企業との通商を反対する「アラブボイコット」を心配しなければならなかった。だが、いまはシェールガス革命以降の原油安時代の上に中東の国際情勢も過去とは変わった。例えば米国とイランの7月の核交渉妥結後、敵対視してきたイスラエルと一部アラブ諸国が共助の動きまで見せるほど世の中が変わった。