<仏テロ>なぜパリが標的にされたか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.16 10:21
「シリアのためにだ」。13日夜(現地時間)パリのバタクラン劇場で銃を乱射した犯人が叫んだという話だ。彼はシリアの代わりにイラクやマリ、リビアといったかもしれない。
フランスのパリが頻繁にテロ対象になっている。テロの対象になった最も大きな理由はフランスがシリアなどでイスラム聖戦主義者(ジハーディスト)らと戦っているからだ。米国と英国がジハーディストたちとの戦いから一歩退いている間に、フランスはイラクに3200人、中西部アフリカに5000人など計1万人を派兵して戦っている。フランスは8月、アムステルダム発パリ行きの列車でモロッコ出身のイスラム極端主義者が銃を乱射した事件後にシリア空襲を始めた。英国は依然としてシリア攻撃を躊躇している。
内部的な要因もある。フランスは西側世界でムスリム人口が最も多い場所だ。500万人を超えてフランス人口の8%を上回る。しかし彼らは高い失業率に苦しめられ主流に入ることができない。公共の場所でブルカを着用できないようにした措置がイスラム人の気性を荒げている間に反イスラムの声が強い極右国民戦線が勢力を伸ばしている。イスラム原理主義者らの立場としては、パリは対西方闘争と彼らが受けた抑圧の象徴になった。このためにフランス国籍者のうちISに合流したのは500~900人と推定されている。彼らのうちでフランスに帰国したのも200人ほどだ。