【時論】米中の南沙諸島緊張への韓国の対処法(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.09 08:13
南シナ海の海洋覇権をめぐり米国と中国が強大な軍事力で対抗している。韓国を出入りする貿易量の30%、石油輸入の90%が通過する生存の海上交通路であるため傍観できることではない。南シナ海の軍事力対立は時間を遡ってこそ今の状況を立体的に理解できる。
南沙群島の珊瑚礁をめぐる領有権争いが本格化したのは1968年からだ。国連の極東経済委員会(ECAFE)が南沙諸島の浅い海底に石油と天然ガスが大量に埋蔵されていると発表した後、中国・ベトナム・フィリピンなどの国が領有権確保を急ぎ始めた。中国南端の海南島から960キロも遠く離れた南沙諸島を攻略するための海・空軍力が不足した中国は、460キロ下の中間地点だったベトナム所有の西沙群島を武力で占領した。74年1月のことだった。そして14年間にわたる工事の末、戦闘機が離着陸できる2600メートルの滑走路と4000トン級の軍艦が停泊できる埠頭を建設し、中間橋頭堡を準備する。この事実は88年に中国外相を務めた銭其シンが公式的に確認したことがある。