韓中FTAが輸出不振の突破口…年内発効できなければ1日40億ウォンの損失
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.27 10:25
輸出不振が続く中で特に最大の貿易相手国である中国向け輸出の減少に対する懸念が拡大している。輸出減少に対する打開策として韓中自由貿易協定(FTA)の年内発効が急務という指摘が出ている。韓中FTAが中国市場で韓国企業の価格競争力を高め中間財(生産過程で使われる原料や付属品)中心の対中輸出構造をサービス商品中心に改編できる契機になるためだ。
産業通商資源部が26日に明らかにしたところによると、1~9月の対中輸出は1020億7700万ドルで前年同期より3.8%減った。昨年の0.4%減に続き2年連続の減少だ。中国の景気低迷の余波が最大の理由だが、韓国が消費市場を育てようとしている中国市場にしっかりと対応できていない点も対中輸出不振の主要因に挙げられる。韓国銀行によると中国の貿易のうち加工貿易の割合は1998年の53.7%から昨年は32.8%に下がった。だが、2014年末現在の対中輸出で中間財が占める割合は73%に達し、消費財輸出の割合は7%にすぎなかった。