米中の南シナ海対立に困惑する韓国、顔色うかがい過ぎれば干渉自ら招く(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.10.26 09:47
南シナ海の状況が急激に変わっている。米国海軍は中国が南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)近隣に造成中の人工島12カイリ(約22キロ)以内に艦艇を進入させる準備をしており出動待機中だ。この一帯に対する中国の領有権主張にブレーキをかけて公海上の自由な航行権を守るという意図だ。中国はこれに対抗し最近、南シナ海でミサイル発射訓練をしたとニュースサイトの中国新聞網が23日伝えた。ややもするとスーパー強大国間の武力衝突が引き起こされる恐れのある一触即発の状況だ。
問題は韓国の対応の方向性だ。最近ワシントンの韓米首脳会談でバラク・オバマ米大統領は朴槿恵(パク・クネ)大統領に「中国が国際規範と法を遵守しない場合、中国に対して声を出してほしい」と注文した。誰が見ても南シナ海状況を指定した発言だった。韓国政府としては大きな圧迫を感じるほかはない状況だ。