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<野球>呉昇桓に異常兆候、阪神が残留オファー拒否?

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2015.10.20 13:33
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呉昇桓(オ・スンファン、33)の去就に異常兆候が見える。

呉昇桓は今季を最後に阪神タイガースとの2年契約が満了する。呉昇桓は日本残留よりメジャーリーグ進出を優先順位に置いている。シーズン中盤から知人にはメジャーリーグへの思いを隠さなかった。日本メディアは「阪神は呉昇桓説得に最善を尽くすだろうが難しいだろう」という見方をしている。

 
こうした中、ある消息筋は日刊スポーツに「呉昇桓側が最近、残留の意思を明らかにしたが、阪神が断った」と伝えた。この消息筋は「残留条件は現在の契約より低い水準と聞いている」と話した。これに関し、呉昇桓側は接触説を否認した。

呉昇桓は昨年から2年連続でセリーグ最多セーブをマークした。今季は後半から球威に対する憂慮があった。防御率(2.73)、被安打率(0.243)が昨年(それぞれ1.76、0.172)に比べて高くなったが、チーム内での存在感は絶対的だ。また呉昇桓が退団すれば阪神には後を継ぐ抑え投手がいない。呉昇桓と同じ41セーブをマークしたトニー・バーネット(ヤクルト)を狙うという声もあるが、獲得競争は激しいと予想される。ある関係者は「阪神が今季初めには台湾の曹錦輝、後半には元LGのレダメス・リズを来季の抑え投手として獲得を検討したことがある」と話した。

呉昇桓がメジャー進出の意思を明らかにする前まで日本メディアは呉昇桓の来年の年俸を最大5億円と予想していた。5億円は日本プロ野球で象徴的な金額だ。日本最高の抑え投手に挙げられるデニス・サファテ(ソフトバンク、41セーブ)もシーズン後、3年14億5000万円(推定)で契約した。呉昇桓に対する阪神ファンの支持と2年間の実績からみて、今季の年俸(推定3億円)以下のオファーを球団が断ったというのは意外だ。

呉昇桓の所属事務所スポーツインテリジェンスグループのキム・ドンウク代表は19日、「最近、阪神側と交渉したことはない」と明らかにした。キム代表は「1カ月半前に阪神の関係者と私的に会い、『来年も残ってほしい』という話を聞いたのがすべて」と話した。また「阪神残留の可能性は依然として残っている」と語った。最近まで「メジャーリーグ」が強調されていたのとはやや違うニュアンスだ。

しかしすでに阪神と呉昇桓の決別を既成事実化する観測が韓国と日本で出ている。変数は17日に選任が発表された金本知憲新監督の構想程度だ。金本監督は「フロント改革」を就任の前提条件とした。選手団構成で自分の声を出せる監督だ。ただ、金本監督は現在では「チーム再建」を優先している。

メジャーリーグは依然として呉昇桓に関心を見せている。2球団が積極的に動いているという情報もある。メジャーリーグ球団スカウトは9月初め、日本で前田健太(広島)と呉昇桓を視察した。当時、日本のデイリースポーツは呉昇桓の予想契約を「2年1000万ドル」と報じた。呉昇桓を観察したあるスカウトは日刊スポーツに「それほどではない。しかし球威の低下が一時的な現象なら、日本での年俸と同じか、それよりやや高い金額は十分に受けることができる」と述べた。

呉昇桓は2年前にも阪神のほか、メジャー進出の可能性を打診した。当時、一部の球団では呉昇桓に対する評価が今よりさらに高かった。呉昇桓側は最近まで「日本残留や韓国復帰は考えていない」と述べ、メジャー挑戦の意志を強調した。しかし国内プロ野球でも外国人選手が交渉で最も大きな武器にできるのは「代案」だ。呉昇桓の「背水の陣」はエージェント業界では異例と受け止められている。

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