【社説】成果ほど課題も抱えた韓米首脳会談
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.19 18:30
16日にワシントンで行われた朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ米大統領の首脳会談は、初めて北朝鮮問題に関する別途の共同声明を採択した。北朝鮮問題がそれだけ重要だという認識を両国が共有していることを示した点で意味が大きい。声明は北朝鮮の挑発を抑止し、非核化のための対話の扉を開いておくという明確なメッセージを投じた。特に「北朝鮮の核問題を最高の緊急性(utmost urgency)と断固たる意志を持って扱うことで合意した」と明らかにし、「戦略的忍耐」にとどまっていた米国の対北朝鮮政策が変わると予告した。米国はその間、北朝鮮の核を手放しにしているような印象を与えてきた。このため北朝鮮が状況を誤認して核開発に拍車を加えたり、中国が対北朝鮮協調から離脱する懸念が強まっていた。韓米首脳が強く意志表明をしたことで、北核交渉プロセスに弾みがつくきっかけが生じた。
また声明は朴大統領の南北関係改善努力を前向きに評価した。北朝鮮の挑発には断固対処するものの、対話と交渉で問題を解決するべきだという原則を両国の首脳が再確認した。北朝鮮の核問題は韓国が主導し、米国が後押しするという原則を改めて確認したのだ。韓国がより積極的な対北朝鮮政策を進める基盤を米国が保障したという点で意味が大きい。