【社説】韓米首脳会談の残された課題、朴槿恵-安倍会談へと渡る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.19 15:07
先週末の朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ大統領のワシントン会談は、韓米同盟の関係を一層強固にするために大きく寄与したものと評価するに値する。「北朝鮮に関する共同声明」を採択して北の核挑発に断固として共同対応するという意志を再確認したことからしてそうだ。別途の「韓米関係現況共同説明書」でも韓半島(朝鮮半島)の防衛、交易拡大などのために韓米同盟を強化するという内容がほかの主題に先立って明言された。これで韓米関係の異常説はある程度解消されたと言っても無理はないだろう。
もちろん今回の会談でいわゆる「中国傾斜論」まで全面的に払拭されたと断言するのは難しいだろう。日本のメディアが来月1日に予定されている韓中日首脳会議についての米国の期待を強調しながら「中国傾斜論を完全に払拭させることができなかった」としておとしめようとするのもそうだ。日本の策略が反映された報道だとみるべきだが、華やかな外交的修辞学の後ろには微妙な隙間も所々に残っている。朴大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)加入の意志をかなり強調したが、首脳会談で議論が多少不足していたのも、そのような面では惜しかった。国防長官を同行してペンタゴンを訪問し安保同盟体を再確認したが、韓国型戦闘機開発(KFX)に必須の4つの核心技術の移転不可方針を覆せなかった。