【時論】北核問題の緊急性を確認した韓米首脳会談(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.19 13:10
朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ米国大統領が16日、ワシントンで2回目の2国間首脳会談を行った。これは先月開かれた韓中・米中首脳会談からつながるものであり、2週間後にソウルで開かれる韓中日首脳会議および韓日首脳会談にもつながる北東アジア外交戦の中で最も大きな分岐点だった。何よりも今回の会談は、朴大統領のペンタゴン訪問が象徴するようにこれまでワシントンが懸念してきた「韓国の中国傾斜論」を払拭して韓米同盟の堅固さを確認した点で意味が大きかった。
会談についての具体的評価は両国が採択した会談共同説明書(Joint Fact Sheet)を見なければならない。この説明書は同盟の強化とグローバルパートナーシップの拡大、そしてニューフロンティア協力の強化など3部にわたり包括的な内容を含んでいる。韓米が合意した「21世紀包括的戦略同盟」の方向性を再確認しながら協力の裾野を追加で拡大したのだ。これを基に今回の会談の成果を評価してみよう。
まず韓米が北核を「最高の緊急性と確固たる意志(utmost urgency and determination)」で扱うことで合意したことが最も重要な成果だ。過去とは違い北朝鮮に対して別途の共同声明を発表したこと自体が、米国が北核を深刻に見ているという傍証だ。オバマ政権がこれまで北朝鮮に対して取ってきた「戦略的忍耐」は、平壌(ピョンヤン)の「真正性ある変化」だけを待って開店休業状態に陥りながら管理だけに重点を置いてきた政策だという批判が多かった。このような状況で韓米首脳が北核の緊急性を公開的に言及したことは、米国がこれ以上北核を傍観しないという意志を明確に確認したものといえる。