【社説】韓国のTPP加入、経済跳躍と安保強化の機会に
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.10.18 13:18
朴槿恵(パク・クネ)大統領が15日に米ワシントンで環太平洋経済連携協定(TPP)追加加入の意思を明らかにした。朴大統領はこの日米国商工会議所が主催した第27回韓米財界会議で、「韓国がTPPに加入すれば両国企業に多くの利益をもたらすだろう」と話した。戦略国際問題研究所(CSIS)の招請による演説でも「すでにTPP10カ国と自由貿易協定(FTA)を締結した韓国はTPPでも米国のパートナーだと考える」と述べた。
TPP加盟国間の貿易規模は年間10兆1800億ドルに達する。加盟国の総国内総生産(GDP)は世界の40%を占め、協定が発効されれば世界最大の経済ブロックが誕生する。
TPPの意味と価値はこれにとどまらない。TPPはアジア太平洋の自由民主主義国の外交・安保同盟の性格を帯びる。中国の浮上を牽制するアジア・太平洋諸国の同盟体がTPPというものだ。オバマ米大統領はこうした立場をすでに明確にした。彼は5日のTPP妥結歓迎声明で「中国が世界経済秩序を築かせることはできない」と話した。日本の安倍晋三首相もTPP妥結後「自由民主主義・人権・法治などの価値を共有する国とともにアジア太平洋地域に自由と繁栄の海を作る」とした。