<韓国歴史教科書国定化>「憲法の精神・事実に立脚して記述」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.13 10:28
政府は2017年に中学・高校歴史教科書を国定で発行すると12日、発表した。黄祐呂(ファン・ウヨ)副首相兼教育部長官は政府世宗庁舎で「従来の検定教科書は若者世代に韓国のアイデンティティーと自負心を育てることができず、事実の誤謬と理念的な偏向性で物議をかもしてきた。一つ一つ正す方法ではとうてい問題を根本的に解決できず、やむを得ず国定化を選択した」と述べた。黄副首相は「新しい教科書は憲法精神(自由民主主義・市場経済)と客観的事実に立脚して記述される」とし「産業化と民主化を成し遂げ、科学・文化・芸術など各分野で収めた大韓民国の発展の姿がバランスよく記述されるようにする」と話した。
これを受け、教育部は国史編纂委員会を編纂機関に指定し、専門家で執筆陣を構成し、来月11月から1年間にわたり教科書を執筆することにした。金載春(キム・ジェチュン)教育部次官は「現在採択率が最も高い検定教科書の北朝鮮関連記述では『独裁』という言葉が2回、韓国関連記述では24回言及されるほど韓国を否定的に記述している」と述べ、現行教科書の問題点を指摘した。教育部はこうした問題点を改善した国定教科書を「正しい教科書」と命名した。