北朝鮮の閲兵式「武器マーケティング」…米国、ISに流れないか注視
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.13 09:31
10日に労働党創建70周年閲兵式(軍事パレード)に登場した自行砲(自走砲)部隊。北朝鮮の違法武器輸出活動が尋常でない。国連と国際社会の対北朝鮮制裁網を避ける執拗な動きがあちこちで確認されている。2年前の7月にキューバでミグ-21戦闘機などを載せた「清川江(チョンチョンガン)号」がパナマ当局に摘発され、国際的に恥をさらしたことがある。その後も怪しい動きが次々と表れている。
韓米情報当局は最近、シンガポールに注目している。シンガポール裁判所では今月、現地企業のジンポ開運が北朝鮮と違法取引をした容疑で裁判を受け始めた。過去4年間にわたり北朝鮮関連企業・機関と605回、4000万ドル以上の資金をやり取りしたということだ。これに先立ち7月には米財務省が北朝鮮の違法武器取引を支援した容疑で、シンガポール所在の船舶会社セナト(SSC)とネオナルド・ライ会長を対北朝鮮制裁リストに載せた。
シンガポールで貿易・保険の仕事をして脱北・亡命した国家安保戦略研究院のキム・グァンジン研究委員は「東南アジアの船舶運営の中心地という点で、シンガポールには北の軍部と陸海運省、保険部門などから多くの会社が出ている」と説明する。違法武器取引のための資金と偽造書類が行き来する北朝鮮の拠点ということだ。