【社説】あきれる伏魔殿FIFAの鄭夢準懲戒
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.10 12:39
「マフィアより腐敗している」という批判を受けてきた国際サッカー連盟(FIFA)が、そのような非難を受けざるを得ない行動をした。鄭夢準(チョン・モンジュン)FIFA名誉副会長に8日、6年間資格停止処分を下したのだ。FIFAは当初、鄭名誉副会長が5年前に韓国の2022ワールドカップ(W杯)招致のため「基金を設立してサッカー低開発国を支援する」という手紙を各国に送ったのを問題視し、倫理委員会に回付した。しかし倫理委の最終宣告からはこうした内容が抜け、調査非協力と非倫理的な態度が懲戒の理由となった。
倫理委が自ら鄭名誉副会長の「賄賂供与」容疑を立証できなかったと認めたのだ。さらに倫理委は巨額の賄賂授受と背任・横領疑惑で捜査を受けているゼップ・ブラッターFIFA会長と、ブラッターから24億ウォン(約2億4000万円)を受けたミッシェル・プラティニ欧州サッカー連盟会長には90日間の資格停止を宣告した。鄭名誉副会長と比べて公平性を著しく欠いた懲戒だ。