【社説】ゾンビ企業を生かしてTPP時代に対応できるのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.08 09:22
朴槿恵(パク・クネ)大統領は昨日の国民経済諮問会議で「韓国経済の中長期的な方向を左右するグローバル経済の大きな枠が変わっている」とし「非常な認識と覚悟」を求めた。米国の利上げと中国経済減速という主要2カ国(G2)のリスクが浮き彫りになり、環太平洋経済連携協定(TPP)で経済と貿易の基準が変わっている状況を指摘したのだ。このため「外部の変化に効果的に対応できる体制に経済構造を変える必要性」も強調した。
大統領が強調したように構造改革は韓国経済の生存のための必須課題だ。政府と与党もこれを名分に公共部門改革と労働改革に力を注いでいる。しかし韓国経済の慢性病であり産業構造改編の核心であるゾンビ企業問題を解決しなければ、経済改革の効果は望めない。信用保証基金が国会に提出した資料によると、10年以上も信用保証基金の長期保証を受けている中小企業は8月末基準で3741社、保証金額は2兆4000億ウォン(約2400億円)にのぼる。このうち20年以上も保証を受けている企業が600社、30年以上も6社だ。中小企業支援のための政策金融が慢性的限界企業の「ゾンビ企業」を延命させる手段に歪曲されているのだ。