クラシックの本場・欧州を魅了した韓国子守唄の旋律
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.07 17:35
演奏が始まって金管楽器から空にそよぐ風の音が出る。繰り返される音がまるで人の息に感じられる。続いて低く暗い音色のビオラ演奏が始まる。ところで、どこかで聞いたことのある懐かしいリズムだ。韓国の子守唄だ。東洋と西洋が融合して25分間続いた演奏は、切れるような物哀しい音調で終わる。「ジャジャン、ジャジャン、私の赤ちゃん、よく寝る私の赤ちゃん」。
4日午前11時(現地時間)、オーストリア・リンツのブルックナーハウスのメインホールで「ソロビオラとオーケストラのためのコオ(Ko-Oh)」が響いた。題名の「コオ」は赤ちゃんを寝かしつけるときに使う擬声語だ。コリアンシンフォニーオーケストラ専属作曲家のキム・テクス氏(35)が韓国の子守唄をモチーフに創作した。共演者として世界の舞台で活躍しているヴィオリストのイ・ユラ氏(30)が登場した。