ノーベル生理学・医学賞受賞が容易ではない韓国…なぜ?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.07 10:29
韓国の41の医科大学には毎年3000人余りの最高優秀頭脳が集まる。数十年間にわたり「大韓民国0.05%」に入る人材を吸い上げてきたのに、ノーベル生理学・医学受賞者が出てこない。そこに近づいた人もめったにいない。理由が何か。
医大で6年間勉強して医師免許証を取った後、99%が患者を診療する臨床医学の分野に出て行く。ところがノーベル生理学・医学賞は主に基礎医学や科学分野から出る。今回の医学受賞者は寄生虫と薬学に一生を捧げた人々だ。韓国で寄生虫・解剖・生理・生化学・微生物学・薬理などの基礎医学が無視されてから久しい。延世(ヨンセ)大学医大環境医生物学室のヨン・テスン教授は「今年初め、韓国の医大を卒業した120人余りの医師のうち寄生虫学教室に15年ぶりに医大卒業生1人が入ってきたが、全国的にはここ数年で初めての出来事」と話した。医学界ではこのような医師を「天然記念物」と呼ぶ。年間に41の医大卒業生(3000人余り)のうち20人程度が基礎医学分野に残るという。