韓国政府が最近、排出ガス操作の問題が起きたフォルクスワーゲン（ＶＷ）車両に対する特別検査に入った。

２４日、業界によれば環境部は最近米国でリコール命令が出されたＶＷ車両の検査のため、問題の車種を封印する措置に入った。

検査対象は「ユーロ６」環境基準によって作られて国内で認証されたＶＷのゴルフ・ジェッタ・ビートル・アウディＡ３など４種だ。

環境部関係者は「平沢（ピョンテク）港で通関手順を終えた４車種を任意に選んで封印した」として「自動車メーカー側で問題車種に事後操作できないようにするための措置だ」と話した。

封印された車種は、今週のうちに仁川（インチョン）の国立環境科学院傘下の交通環境研究所に移され、検査のために最低３０００キロを走行する「ならし過程」を経る。

本格的な検査は来週初めから始める。１１月まで２カ月間行う。認証検査の時と同じように実験室内で排出ガス試験をする。走行パターンにより窒素酸化物の排出許容基準を満たしたのかを調べる。

環境部は特に排出ガス操作関連の事実関係を把握するために実際の道路で走行検査も実施することにした。

今回の調査は焦点をメーカーの「故意性」の確認に合わせている。許容基準に関連する検査を受ける時に偽造資料を提出したり機器操作などの不正な方法を使ったりしたのかがカギだ。

環境部関係者は「事実関係の把握のために実験室ではなく道路を走行時の排出ガスがどれぐらいになるかを測定し、米国のように頭脳の役割をする電子制御装置のＥＣＵが走行時の排出ガス低減装置を消すようにする信号を出すのか確認する」と話した。

もしＶＷ側が虚偽や不正な方法で認証を受けたことが確認されれば、リコールや認証取り消しなどが可能だ。

政府はＶＷの車両調査が終わり次第、随時検査対象をほかのディーゼル車に拡大する方針だ。