米国が利上げすれば、中国がアジアを掌握?(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.15 15:28
金利はお金の価値でありその国の力だ。経済活力の指標であり国力だ。金利がゼロなら、お金はその国にとどまらず外に出ていく。米国・欧州・日本のお金が世界を飛び交いながらホットマネーとして事故を起こすのも、これらの国の金利がゼロであるからだ。
強大国の歴史を見ると、製造大国から貿易大国に、そして軍事大国から金融大国に進み、そして消費大国で倒れる。金融は実物の影にすぎず、自らは繁殖できない不妊産業だ。必ず製造業という付加価値創出メカニズムを通じてこそ増える。歴史的に「製造業が去った国の金融」の代表的な例がオランダ(アムステルダム)、英国、そして今の米国だ。通貨発券力があっても付加価値を高める製造業がなければ、お金は製造業が新鮮な国を探して世界を飛び交う。