【時論】貿易利益共有制?…日本「和牛」から学べ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.14 14:03
「貿易利益共有制」という、もう1つのポピュリズム的発想が、韓国と中国の間の自由貿易協定(FTA)批准の足かせとなっている。貿易利益共有制は、自由貿易で利益のある部門の収益を共有し、損害を受ける分野を助けようというものだ。一見もっともらしく聞こえうる主張だ。
だがFTAの目的は、比較優位競争力がある商品を交換することによってFTA参加国の全国民の厚生を増進させようとすることだ。例えば韓国はスマートフォン、豪州は牛肉に比較優位があると仮定してみよう。豪州は韓国の質が良く値段の安いスマートフォンを輸入でき、韓国は豪州が生産する良質の牛肉を安く食べることができるようになる。両国国民の誰もが利益を見ることだ。