【社説】韓国歴史教科書議論、良質のコンテンツが解決策だ
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.13 12:51
中高歴史教科書の国定化問題が漸次佳境に入っている。「正しい歴史教育」という本質は跡形もなく、政争と理念対立だけが騒がしい。政府与党と保守団体は現行検定の左寄りの偏向問題を、野党と進歩団体は国定の画一性の問題を挙げて衝突する。教科書を国の品格と先進市民の価値と見ず、理念でアプローチして起きたことだ。
韓国の屈曲した近現代史を見るとこうした議論は避けられない側面がある。光復(解放)と韓国戦争、軍事政権、近代化・産業化・民主化とつながる一連の過程に対する解釈が違うこともあるからだ。ドイツの歴史家レオポルト・ランケが主唱した「事実と客観の歴史」と英国の歴史家エドワード・カーの「解釈と主観の歴史」が衝突した局面だ。政府与党と保守団体はランケの路線を、野党と進歩団体はカーの路線に沿っている様相だ。