【中央時評】朴大統領の「誰も行かない道」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.12 13:24
レーガン政権で国務長官だったジョージ・シュルツ。ソ連をどう扱うべきか深く悩んだ彼は、世紀の戦略家だったジョージ・ケナンに尋ねた。封鎖政策の立案者だったケナンが語った。「ソ連の人々はいくつかの面で不安定であるため、いかなる形態であれ威信を保ってやらなければいけない」と。ソ連を無力化させようとする全面的な圧迫政策はむしろ危ない先制攻撃の口実を提供することになるかもしれないと警告した。冷戦が解体した後、多くの専門家は語った。ケナンの勧告に従っていれば、ソ連はより早く、そしてより建設的に変化していただろうと。
離散家族再会で8・25合意が実践に移されている段階だ。韓国政府の立場がやや攻勢的に見える。「平和統一を通じて北の核問題を解決する」という朴槿恵(パク・クネ)大統領の発言を見てもそうだ。しかしいま何よりも重要なのは北朝鮮を刺激せずに北朝鮮の考えを変えることだ。ケナンのアイデアが重要であるようだ。なぜなら今こそ南北がお互いの威信を保ちながら対決より共存を模索する必要がある時点だからだ。