【時論】国家債務、GDPの40%、ブレーキが必要だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.11 15:04
昨年4月のセウォル号沈没事故と今年5月からのMERS(中東呼吸器症候群)拡散による国内経済活動の連続的な委縮、中国経済の失速による対中輸出不振、60歳定年延長による青年雇用の崖など、韓国は経験がない新しい類型の経済的事件にぶつかってきた。問題はこれに対する解決方法をまだ見いだせずに政策がさまよっている点だ。国民は国民で普遍的福祉を権利だと主張し、政府に圧力を加える厳しい状況だ。
政府は最近、約387兆ウォン(約39兆円)規模の2016年度予算案を発表した。労働・福祉部門の予算が大幅に拡大した最大の赤字予算を編成した。経済成長の基盤となるインフラおよび中小企業・エネルギー予算などは絶対額から減らした。政府は拡張的赤字財政であるため「成長型」予算というが、単年度の一過性の「消費型」予算としか言えない。