【コラム】韓中関係、傾けば崩れる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.10 16:56
外交・通商側の官僚たちが歯ぎしりする事件がある。15年前の2000年のことだ。当時、韓中関係は熟していた。1998年末の金大中(キム・デジュン)大統領の国賓訪問と1999年の2回の首脳会談が続き、修交9年目の両国関係は朝中関係よりも近いように見えた。
ところが韓中関係のバラ色の幻想は「ニンニク騒動」で崩れた。当時ニンニクだけに360%の関税をつけた制度のせいで、中国産の冷凍ニンニクと漬物ニンニクが怒涛のように流れ込んだ。農家被害が大きくなった。世界貿易機関(WTO)規定によって政府はその年の6月、冷凍・漬物ニンニクに対する関税率を30%から315%に上げるセーフガードを発動した。正常的な措置であった。